2009年11月8日日曜日
2009年11月7日土曜日
写真日記11/5
2009年11月5日木曜日
【リスク書評3】リスク意思決定論 谷口武俊 著
本書は著者が大阪大学の「環境リスク管理のための人材養成」プログラムにおいて、2年間おこなった「技術リスク意思決定論」の講義をもとにまとめたもの。
高度科学技術社会におけるリスク問題を、様々な主体(個人、集団、社会、グローバル社会、将来の世代)を対象として、整理している。
少ないページ数の割に、非常に情報密度が濃く、技術社会において現在認知されているリスクとその対処方法を整理するには、格好の本であるといえる。
特に、第二章の個人レベルの意思決定と判断バイアスは、他書で頻繁にあげられているヒューリスティックスだけでなく、さまざまな角度から整理されている。この多角的な記述は各章で見られ、本書の内容をより濃いものにしているが、若干羅列的な部分もある。
第5章の技術リスクの類型化が面白かった。
最後はリスクマネージメントについて説明した、次の文章で締めくくろう。
リスクマネジメントの本質はForward thinking(前向き思考)であり、responsible thinking(責任ある思考)であり、Balanced thinking(バランスのとれた思考)である
序言
環境リスクと意思決定
第1講 高度技術社会におけるリスク問題
1 リスクとは何か
2 高度科学技術社会に顕在化しつつあるリスク
3 環境・技術リスク問題の様相
4 リスク問題顕在化の主要因
5 巨大技術システムの事故を考える
6 リスク問題のアプローチ
第2講 個人レベルの意思決定と判断バイアス
1 不確実で複雑な状況での意思決定
2 意思決定のアプローチ
3 ヒューリスティックによるバイアス
4 確率判断におけるバイアス
5 帰納的推論による判断バイアス
6 フレーミングによるバイアスとプロスペクト理論
7 非合理的なコミットメントのエスカレーション
8 動機付けされたバイアス
9 交渉で陥るバイアス
10意思決定における公正性・論理性
第3講 集団・組織レベルでの意思決定
1 集団レベルでの意思決定
2 組織レベルでの意思決定
3 集団・組織レベルで優れた意思決定をするために
第4講 社会レベルでのリスク意思決定
1 HSEリスク問題対処におけるパラダイムシフト
2 環境・技術リスクマネジメントの各組みと原則
3 環境・技術リスクマネジメントのプロセス
4 リスクトレードオフ
5 社会的なリスク受容レベルとは
第5講 リスク社会への対応を考える
1 リスクガバナンスとは
2 予防原則を考える
3 グローバルな環境・技術リスクの類型化とリスク対応基本戦略
4 Riskworld 2020:リスク社会の将来像
高度科学技術社会におけるリスク問題を、様々な主体(個人、集団、社会、グローバル社会、将来の世代)を対象として、整理している。
少ないページ数の割に、非常に情報密度が濃く、技術社会において現在認知されているリスクとその対処方法を整理するには、格好の本であるといえる。
特に、第二章の個人レベルの意思決定と判断バイアスは、他書で頻繁にあげられているヒューリスティックスだけでなく、さまざまな角度から整理されている。この多角的な記述は各章で見られ、本書の内容をより濃いものにしているが、若干羅列的な部分もある。
第5章の技術リスクの類型化が面白かった。
最後はリスクマネージメントについて説明した、次の文章で締めくくろう。
リスクマネジメントの本質はForward thinking(前向き思考)であり、responsible thinking(責任ある思考)であり、Balanced thinking(バランスのとれた思考)である
序言
環境リスクと意思決定
第1講 高度技術社会におけるリスク問題
1 リスクとは何か
2 高度科学技術社会に顕在化しつつあるリスク
3 環境・技術リスク問題の様相
4 リスク問題顕在化の主要因
5 巨大技術システムの事故を考える
6 リスク問題のアプローチ
第2講 個人レベルの意思決定と判断バイアス
1 不確実で複雑な状況での意思決定
2 意思決定のアプローチ
3 ヒューリスティックによるバイアス
4 確率判断におけるバイアス
5 帰納的推論による判断バイアス
6 フレーミングによるバイアスとプロスペクト理論
7 非合理的なコミットメントのエスカレーション
8 動機付けされたバイアス
9 交渉で陥るバイアス
10意思決定における公正性・論理性
第3講 集団・組織レベルでの意思決定
1 集団レベルでの意思決定
2 組織レベルでの意思決定
3 集団・組織レベルで優れた意思決定をするために
第4講 社会レベルでのリスク意思決定
1 HSEリスク問題対処におけるパラダイムシフト
2 環境・技術リスクマネジメントの各組みと原則
3 環境・技術リスクマネジメントのプロセス
4 リスクトレードオフ
5 社会的なリスク受容レベルとは
第5講 リスク社会への対応を考える
1 リスクガバナンスとは
2 予防原則を考える
3 グローバルな環境・技術リスクの類型化とリスク対応基本戦略
4 Riskworld 2020:リスク社会の将来像
2009年11月3日火曜日
2009年11月2日月曜日
写真日記11/1
ここ最近のものをまとめて



この通りが好きです。定点で一年間撮ってみようかな。
一年前広島の学会で買ったお酒。
いいことがあったのであけた。
癖なく、おいしい。やや辛め
めがね買った。
zoffで8000円安い
powershotのG10で撮影しているのだが、このカメラは液晶がよすぎる。いい絵が取れたなと思って、パソコンで確認するとたいてい凡。
2009年10月29日木曜日
【リスク図書書評2】安全と安心の科学
昨晩に引き続き、安全と安心のお話。著者は安全学で有名な村上陽一郎氏。
リスク心理学の立場から、人間の認知問題を深く掘り下げていった昨晩の本とは異なり、安全を構築するための社会システムやリスク評価についての説明が多い。目次に沿ってまとめていくのがわかりやすいのでそうさせていただく。
目次
序論 「安全学」の試み
安全や安心に対する関心が高まっているが、その原因は自然現象によるものというよりは人工的な要因が多い。例えば地震は自然現象であるが、それによって起こる建物倒壊や家具の転倒による圧死などは人為的な原因も無視できない。さらに先進国は、このような身体的不安以外に精神的不安も多くなっている。このことは全障害者における精神病患者の割合が、先進国において非常に大きくなっていることからわかる。著者の提案する安全学とは
「安全-危険」の軸と「安心-不安」の軸と「満足-不足」というような軸を、総合的に眺めて、問題の解決を図ろうとする試み
である。
大きな流れとは関係ないが次の言葉がよかった。
統計とか確率的な方法に意味があるのは、いわゆる「アンサンブル」つまり多くの事象の集まりに関してであって、単一の事象に関しては、意味を持たないと考えざるを得ません。
第1章 交通と安全―事故の「責任追及」と「原因究明」
この章では、自動車や飛行機事故の経験を以下に生かしていくかが書かれているが、
事故情報の徹底的な収集、分析と、それを次の改善に役立てるシステムを作り上げる
ことの重要性を、交通事故や飛行機事故を例に挙げて繰り返し述べている。そして、第三者機関がただ単に事故原因追求の公平性のためだけでなく、透明性のためにも目を光らせるべきだといっている。つまり、事故原因を公表することで次の類似事故を起こさないようにすべきだということだ。
第2章 医療と安全―インシデント情報の開示と事故情報
基本姿勢は、1章と変わらない。情報を共有することで次の事故を未然に防ぐ(インシデント・リポート)。ただし、違うのは対象が人である点。たとえば、患者の取り違いなどを防ぐために、手首にタグをつけることが行われているが、人間を荷物のように扱うことを不快に思う患者も少なくないという。筆者はこれに対し、安全になるのであれば何でもやっていいのではないかという立場を主張する。「To err is human」というイギリスの詩人ポープの言葉を引いて、人間は誰でも間違えるものだということを忘れてはいけないという。医者はこのような単純なミスを自分が起こすわけがないと過信しているところがある。しかし、過酷な労働条件である医療現場において、どんな人間でも完璧に作業をこなせる保障はまったくない。実際取り返しのつかない事故も多く起きてからでは遅いのである。対処方法としては、「フールプルーフ」と「フェイルセーフ」をあげている。
第3章 原子力と安全―過ちに学ぶ「安全文化」の確立
基本的に1,2章と同じ。原子力技術の特殊性を次のように考えている。
高度な科学上の知識を、社会が組織的に利用した結果としては最初のものであり、しかも、出発点は大量殺戮兵器の開発という「利用形態」であった
しかしこれはどうなんだろう。蒸気機関とかは違うのか?
原子力技術に関連する大きな事故として
・スリーマイル島原子力発電所
・チェルノブイリ原子力発電所
・東海村JCO←炉の事故ではない
第4章 安全の設計―リスクの認知とリスク・マネジメント
リスクとは
利益を望みながら、それを行うことによって被る可能性のある負の要素を考慮する
こととしている。リスクをややこしくしているのは、リスクの評価に主観性が大きく入り込んでくることである。たとえば、慣れはリスクを小さく見積もることになるし、逆に不慣れなことには大きく見積もることとなる。また自分との時間的、空間的距離感が遠くなるにつれてリスクを過小評価する。そこで客観的に定量化する手法が必要になってくる。このとき使われるのが、確率・統計理論である。人間-機械系を考えると難しい面もまだまだある。
第5章 安全の戦略―ヒューマン・エラーに対する安全戦略
ヒューマンエラーに対しての安全戦略について語られている。箇条書きで列挙すると
・ホイッスル・ブロウ(内部告発)の重要性:やましいことをしてないのであれば、安全を不断に追求するための内部の駆動力として十分活用すべきである。
・凡ミスの大きな原因である忙しさに対処する
・フールプルーフの具体的な戦略として「システム全体を目に見える形で捉えられるような工夫」と「操作パネルなど人間工学的な考慮がされていること」をあげている。
・フェイルセーフ、冗長性を高める
・複合管理システム
・記述の簡潔化
・コミュニケーションの円滑化
・褒章と制裁
・失敗から吸収する仕組み
安全に関する現在の取り組みについて概観するにはいい本だと思うが、安心についてはあまり触れられていない気がする。最初に書いたように、人間の心理的な面に関しては他をあたられたほうがよい。
2009年10月28日水曜日
【リスク図書書評1】 安全。でも安心できない・・・・ -信頼をめぐる心理学-
安全と安心の違いを非常にわかりやすくまとめた良著。安全に対して、こんなにお金もマンパワーも使ってるのにどうして安心が得られないのかと嘆く方にお勧め。
著者はまずはじめに安全と安心を次のように定義する。
安全:危険性の低い現在の状態
安心:大丈夫と感じている人間の心理の状態
その上で
「なぜ、安全がそのまま安心につながらないのか」と説明し、「安全と安心の関係はどうなっているのか」という問いへの答えを探ることが本書のテーマ
としている。本書の序盤ではどうして安全≠安心なのかを、赤福事件や白い恋人事件といった具体例を挙げて説明している。理由はひとつではなく、たとえば
・現在の日本が生活は安全になっているにもかかわらず、高い不安を抱えている点
・メディアの報道が誤報であったのにもかかわらず、事後の安心感回復が非常に困難になった点
などを考えてみればわかる。
それでは安全のみを闇雲に追求することが安心感醸成のための唯一の方法でないことがわかった今、どのようにすれば安心感を与えることができるのか。本書では次の3つがあげられている。
1.問題解決のための高い能力があると認められること
2.問題に対して、誠実・高い動機付けをもつと認められること
3.問題に対して、高い関心をもつ人に対しては、主要な価値が類似しているという感じを与えること
以上は状況によって異なり、その統一的な了解は得られていない。本書では具体例を多く挙げることによってここの状況に対応した理解を深めることができるようになっている。
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