2月の記録

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・茄子 アンダルシアの夏
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TEAM NACSという奇跡

 ここ1ヶ月をかけて、DVD化されているTEAM NACSのお芝居を集中的を見てきた。

・下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム
・Composer
・Honor
・Looser

 僕はこれらの作品を今後も何十回となく、見続けることだろうとここに宣言できる。この感覚はなんとも説明しづらいというか、自分でもよくわかっていない。正直言って名作ではない。荒削りで平凡なのだが、何故か惹きつけられてしまう。

 ふと以前、茂木健一郎と佐藤雅彦の対談(もぎけんpodcastで聞けるはず)で佐藤雅彦が言った言葉を思い出した。それはちょうどピタゴラスイッチの話をしている時だったと思う。茂木が同じピタゴラスイッチを繰り返し何度でも見れてしまうのだが、その理由はなんでしょうと問いかけた時の、佐藤の回答にはっとさせられた。

「消費されないからじゃないでしょうか。」

佐藤曰く、明確に説明できてしまうものはすぐ消費されてしまう。装置もそういう要素の積み重ねだと、すぐに理解されて消費されてしまう。だから、部分的に消費されないような’たまたま’的な要素を紛れ込ませておく必要があると。うろ覚えだが、たしかこんな説明だった気がする。

 TEAM NACSのお芝居にはこの佐藤が言うところのなんだか消費されないものがたくさん入っている気がする。彼らの出演する映画をいくつか見たが、それに関しては繰り返し見ようという気にはならなかった。この芝居もDVDで発売されているのだから当然編集もされているし生ではないのだが、お芝居独特の空気感が関係しているのかもしれない。

 なんだか結論がわからないけど、とにかくこれらの芝居作品群は、私にとって容易には消費されない稀有なものである。