9月分 2

Ang先生
Cornell 1968 engineering seismic risk analysis
Hank and Cornell 1994 probabilistic seismic hazard analysis, A beginner's guide
Maguire 2004 Seismic hazard and risk analysis
Wen et al 2008

conceptをもっとシンプルに。
苦手ならもっと簡単に。Dataを少なくしてイメージをきちんと伝えること。

目標点:スキームを見なくても15分‐20分程度のプレゼンテーション(10枚程度)ができる。理解してもらえる。質問にも答えられる。

苦々しい思いはすぐ忘れる。なぜか。苦々しい思い出は強化されるほど繰り返されないためか。こう考えると楽しいループを何回も回して強化していく方が効率的。-しなくてはならないという締切設定型もうまくいく時もあるが、あまりに長期的な目標だと挫折しがち。あと個人的に動かせてしまうような締め切りは実はあまり意味ない。Publicで決まっている締め切りがたくさんあればいいのだが、なかなか国際学会ともなると数が多くなく挫折してしまうことになる。基本的には‐したいという動機からスタートしたい。

外人はmotivationをかなりたいせつにするな

pre-event, immediate post event, post-event

LCCのuncertaintyを考える意義
・decision support
・Trasparency
・quality competition
・planning of imformation gathering efforts

LCC の uncertainty
・model uncertainty (simplize, 回帰誤差)
・database uncertainty
・statistical error
・uncertainty in preference (ゴールが明確にされない)
・現在のモデルと将来のモデルの差異

Propagation of uncertainty

未来予測の不確実性について、都市の持続可能性も含めて

○長期的な視点で考えることが希望を造りだすか。短期の話ばかり。SFが力を失うこと。想像できるものは実現できる。分かっている人ほど希望を持っているか。そういう人ほど悲観してもおかしくないのに。知らない人がムードに流されて悲観的な展望をもつ

○出力サイドからモデル精確性をしばること

○'time'の要素の重要性
・time dependent model (ハザード分野)
・LCA
・real time system
・余震・本震の影響
・劣化モデル、time dependent なフラジリティーモデル

9月分 1

過去PGA,PGV100位の地震動について

○oldamn 1987

1897年のアッサム大地震に際して生じた高原の「飛び出し」構造(nature)

1897 年6月12日のアッサム大地震では、インド北東地方の ほぼイングランドの広さの地域内にあるすべての煉瓦造りの建物が破壊され、1755年リスボン大地震のときよりも広い地域で地震を感じた。これまで、破壊 は北向きに傾いたヒマラヤ衝上断層で起き、ブータンの南まで伝播したと考えられてきた。しかしここでは、シロン高原の北端がアッサム地震の際に少なくとも 11m激しく隆起し、これはヒマラヤから離れる方向に急角度で傾いた地中の長さ約110kmの逆断層による破壊であることを示す。破壊の方向と18±7m という巨大な断層の滑り量から推定した応力降下は、震央での加速度が鉛直方向で1gを 超え、地表における速度が毎秒3mを超えたという観測を説明できる。この「飛び出し」構造により進行した変形の定量的観測から、そのような構造の境界をな す断層が地殻全体を貫通しうることが裏づけられる。過去200万~500万年の高原の隆起でインドプレートは局所的に毎年4±2mm収縮し、これによって ブータンの地震危険度は減少したがバングラデシュ北部の危険度は増加した。

Vs30の30は100feetのことで、アメリカの基準で100feetのボーリング調査かなんかが必要とされていたとかそういう話。

こんな感じの図、おもしろい
















あとマグニチュードごとに各観測記録のPGA,PGVの散布図を書くとマグニチュード6以下で全体の傾向と異なる結果が出ていたのが興味深かった。PGVがPGAと比較して小さめになっていた。
極端なPGAの値に対して、地盤の非線形性で説明したりするが、そういうデータのVs30をを見てみると、地盤の影響に依存してない。早計に地盤といってしまうのは要注意。

研究の核は何だ

・予測がうまくいかないことを証明する研究でなく、構造物側の要請から容認される予測の不確定性を定量化する研究ではなかったか?つまり、あまり精度を向上を追究しなくてもいいという工学的な判断をいかに下すかの研究だったはず。
・地震が起きても、安全が増すことはない。安全性の確信が増すだけ。他のものに置き換えて考えられないか?言い方は悪いが、地震後は耐震性の低い構造物が間引かれるし、新築の建物が増えるので都市の耐震性は一時的に増加する。いや、そうだろうか。一部で半壊・一部損壊のまま住み続けたりする人がいるから、耐震性は低くなっているのか?
・地震が起きてその教訓を生かして復旧し、これを繰り返す。都市があたかも生き物のようでふるまう。弱い種が地震によって淘汰されながら、全システムの強度は向上していく(長期的に見れば。短期では下がっているのかもしれない)。
・立場やケースの違いでどれだけ多彩な選択肢が出せるかが、当面の目標。
 複数回の試行が許される場合と一発の試行しか許されないケースで選択肢は変わるか。
 ヒューリスティックスをうまくつかう。例えば、震災が起きた直後は具体的な事例が想起されるので、震災グッズなんかの売れ行きが良くなる。それは耐震補強なんかの方にも影響しているのか?してないとしたらなんで?
 今の構造界の問題をアニマルスピリッツを用いて論じられないか?安心、公平さ、貨幣錯覚、腐敗、物語。どうして、原子力発電所はたたかれるのか?どうして耐震補強はなかなか進まないのか?合理的な思考だけでは片づけられないのではないか。
・大学が、機能不全におちいるとどの程度困るのだろうか?それほどの震災時において、のんきに授業をやってるのはいいのかな。そう考えると、持続すべき大学の機能は避難民の受け入れ態勢のようなものになってくるのか。構造物の損傷だけでなく、内部の被害も考えだすと、インフラのことも考えなくてはならなくなってくる。そうすると大学外の評価もしなくてはならないから話がどんどん難しくなってくる。
・クリフ、ヘビメタ研究。ポップに考えるためには、現在の推本の評価側から考えていかなくてはならない。b値が一定なのだ。これを少しでも良くしようという方向性。理学の方から考えだすと、かなり大変だろう。
・スワンを使って読書会をしてもいいかもしれない。一人では手に余る本。 

現場のニーズと手ごたえをえること

現場のニーズをくみ取ること、自分の研究分野の必要性を認めてもらうこと、自分の研究の趣旨を理解してもらうこと。枝葉末節にこだわることなく、大局をみること。知恵を寄せ合い、もむこと。各工程の裕度をよせあつめること。

ヒューリスティックス
 人間の思考には、意思決定や判断を行うときに理性的、合理的に計算するだけではなく(レベル2)、近似的に答えを得るための回路(レベル1)がある。この回路がもっている系統的なバイアスがある。

【不確実状況下での確率や判断などに用いられるヒューリスティックス】
利用可能性 例:9.11の後はテロの発生する確率を過大評価してしまう。
代表性 例:連想しやすい事象の確率を過大評価してしまう。
係留と調整 例:ある値を予測するときに、その直前に出てきた値に引っ張られる傾向

意思決定にもちいるヒューリスティック】
(再認できる選択肢をより価値が高いと推論する)再認ヒューリスティック
(決定に必要な根拠を一つだけ記憶や外的情報から探索する)単一理由決定
(選択肢を削っていく)消去法,(系列的に結婚相手を捜すときなどに用いる停止問題型選択では,選択肢が要求水準を越えたときに決める)満足化ヒューリスティックがある。


社会的認知ハンドブック 北大路書房(2001)所収

こういうものをどんなことに使えるのだろうか?
例えば
・人間とはこういうものだと、一番のリスク要因なんだと強く自覚する。
・公平の事実を伝えるために、誤認されないような説明の仕方をする。
ぐらいか。