9月分 1

過去PGA,PGV100位の地震動について

○oldamn 1987

1897年のアッサム大地震に際して生じた高原の「飛び出し」構造(nature)

1897 年6月12日のアッサム大地震では、インド北東地方の ほぼイングランドの広さの地域内にあるすべての煉瓦造りの建物が破壊され、1755年リスボン大地震のときよりも広い地域で地震を感じた。これまで、破壊 は北向きに傾いたヒマラヤ衝上断層で起き、ブータンの南まで伝播したと考えられてきた。しかしここでは、シロン高原の北端がアッサム地震の際に少なくとも 11m激しく隆起し、これはヒマラヤから離れる方向に急角度で傾いた地中の長さ約110kmの逆断層による破壊であることを示す。破壊の方向と18±7m という巨大な断層の滑り量から推定した応力降下は、震央での加速度が鉛直方向で1gを 超え、地表における速度が毎秒3mを超えたという観測を説明できる。この「飛び出し」構造により進行した変形の定量的観測から、そのような構造の境界をな す断層が地殻全体を貫通しうることが裏づけられる。過去200万~500万年の高原の隆起でインドプレートは局所的に毎年4±2mm収縮し、これによって ブータンの地震危険度は減少したがバングラデシュ北部の危険度は増加した。

Vs30の30は100feetのことで、アメリカの基準で100feetのボーリング調査かなんかが必要とされていたとかそういう話。

こんな感じの図、おもしろい
















あとマグニチュードごとに各観測記録のPGA,PGVの散布図を書くとマグニチュード6以下で全体の傾向と異なる結果が出ていたのが興味深かった。PGVがPGAと比較して小さめになっていた。
極端なPGAの値に対して、地盤の非線形性で説明したりするが、そういうデータのVs30をを見てみると、地盤の影響に依存してない。早計に地盤といってしまうのは要注意。