スピード感が足りない

社会では、現在手元にある材料だけで目下の問題に対してどれだけ素早く、そこそこ納得の推定ができるかが重要である。いわゆるフェルミ推定だ。ここでうんうん唸って、もっと高度なモデルが・・とか、もっといいデータがとれれば・・・とか言ってると大切なビジネスチャンスを逃してしまうんだ。
国際学会のRisk Insuaranceのセッションなんかには、
研究の場はその対極にある。
地震動が時刻歴だろうが、PGAだろうが、たいして問題でない。だって推定誤差を考えたらどちらを使おうが関係ないし。
日本流の耐震設計 従来の枠組みから、一部すげ変えたようなモデルでは到底説明がつかない。
ここからさらに設計、指針というのはどう違うか。
時間かけないと精度の向上が見込めない研究と、時間かけなくてもかなりいい研究
大まかにざっくりといい精度で。。。これは決して悪いことじゃない。ってかそれこそが一番重要なのかも知れない。あの砂浜でよくやる遊びに似ている。山を作って、真ん中に木の棒を一本立てて、順番に砂を書き取っていく。みんな木の棒を倒さないぎりぎりをかきこんでいく。
大科学者なんかはもう一個新しいお山を建てたりなんかしちゃうんだろうけど、凡研究者は残りをザクザクやるだけなんだ。
事前と事後で求めてる精度が違うから、精度を同列に議論できるのか
3時に銀行閉めて、今日の取引のうんぬんかんぬんやって1円の誤差もゆるしまへん、ってのと、明日の取引いくらくらいになるかね、って推定と一緒にしちゃったらどうなの?
説明責任って方向性もあるな。精度自体はほとんど変わらないけど、この指針には納得できない。的な。