制震構造の分類と特徴
エネルギー吸収機構 履歴減衰(鋼製弾塑性ダンパー、力が変位に依存、バイリニア型) 粘性減衰(オイルダンパー、抵抗力が速度に依存、正比例、リリーフ機構が付いているとバイリニア)
付加質量機構 パッシブ(TMD tuned mass damper、建物の振動を可動質量の運動エネルギーに変換し、ダンパーで吸収する) ハイブリッド(HMD hybrid tuned mass damper、TMDの効率的作動)アクティブ(AMD active tuned mass damper)
可変機構 可変剛性(AVS active variable stiffness 構造物の剛性の制御、振動応答低減)可変減衰(AVD active variable damping 構造物の減衰を制御、振動応答低減)
耐震補強への応用 耐震診断においては強度指標Cと靭性指標Fの積C*Fで耐震性能が評価されることとなるが、Cの向上には耐震壁の増設、Fの向上には柱の鋼板巻き補強が考えられる。そのなかで制震補強はC*Fの値を低減することに値する。