限界状態設計法のすすめ3

第三章 確率と統計の基礎事項

第四章 限界状態設計法とは
構造物の供用期間において安全性に対する限界状態(終局限界)と使用性に対する限界状態(使用限界)の二つの限界状態を設定し、各限界状態に対応する構造物の破壊形式を抽出して、その破壊確率を求める。それがある許容する値以内におさまるように設計する手法。

構造設計にかかわる不確定性
①材料寸法や材料強度に関するばらつき
②工学的に予測できない事象のモデル化に関する確率変数のもつばらつき
③確率変数の統計的性質を考える上で、データの欠乏から発生するばらつき
④複雑な現象をモデル化するときの不確定性
⑤人為的な誤りによる不確定性

信頼性指標
レベル3 確率分布を必要とする
レベル2 2次モーメント法
レベル1 荷重、耐力係数法

第5章 複数の限界状態をどうまとめるか

構造設計でこ考慮すべき荷重効果とは?
過大な 応力、ひずみ、ひび割れ、変形、塑性率、移動、変位、速度、加速度

同一の荷重効果であっても、異なる荷重や構造的問題に対していくつもの異なる限界状態が存在する。最も厳しいものについて考えればよい。しかし、荷重効果が同じでも(例えばひずみ制限)、実現のための対処の方法は対象によって異なるので、扱っている内容に十分な理解をもたなくてはならない。